経済学大学院留学ガイド -推薦状 (letters of recommendation) -
赤字は2007年2月更新箇所。
アメリカの経済学大学院出願において最も重要。 三通必要。でも他にも書いてもらえる人がいるのなら、四通以上出しても問題は無いらしい(a PhD student at Princeton)。
経済学者でない人からの推薦状は無意味(SA, KS, NYU)。この点に関しては掲示板への書き込み no.717, 718, 719, 721, 723 も参照。
自分をよく知っている教授に書いてもらうことが重要。自分で書いてサインだけもらうというのは止めるべき。指導教官や積極的に参加した授業の先生に書いてもらうのが妥当なところだと思う。 TA(教育助手) や RA(研究助手) として下で働いた教授に書いてもらうのも良い考え(SA)。
また、三通のうち少なくとも一通は、経済学界で実績のある人に書いてもらうのが望ましい(KS)。実績があるかどうかを確かめるには、その人が論文を載せている雑誌のランクを調べればいい。経済学ジャーナル TOP3 は、Econometrica, American Economic Review (AER), Journal of Political Economy (JPE)。その他の雑誌のランクについては志望校選びのページで紹介した Kalaitzidakis et al.(2001) を参照。
出願先の大学にコネがある人に書いてもらうのも望ましい。その大学でPhDを取った人、その大学で教えていた事のある人、その大学にいる教授と共著論文のある人なら、その人の書いた推薦状はその大学で信用されるから。
とはいえ、自分の研究関心に近いことを研究している教授と、実績のある、または志望大学院にコネのある教授が一致するとは限らない。推薦状を書く人よりも、推薦状の内容そのものの方を重視すべきだと思う。(NYU も同意見のようだ。)
以上は私の考え。他の人の意見としては、手島さんのページ及び安田君のページ(&近藤さんの補足)をどうぞ。
推薦状を書いてもらえるかどうかの打診を早めにしておいた方がいい。もし駄目なら、他の人を探す必要があるから。打診した教授が少しでもためらったら、あきらめて他の人にすべきだそうだ。一通の悪い推薦状は二通の良い推薦状を打ち消してしまうから(SA)。私の場合、9月に推薦状を書いてもらうという了承を得た。
推薦状用紙を渡す時期は、出願予定日の1ヶ月前ぐらいがいいだろう。また、同時に Statement of Purpose を一緒に渡したり(私の場合、一人の推薦者から、推薦状の内容と矛盾するといけないから一緒に渡すように言われた)、こういうことを書いて欲しいというメモ書きを渡すのも有効(もちろん嘘は駄目だが、推薦者が書き忘れてしまうのを防ぐ目的で)。 私の場合は、10月末に推薦状用紙を渡して、11月末までには全て揃えることができた。
早い時期から積極的に教授とコンタクトを取って、自分の優秀さをアピールしておくといいだろう。
良い推薦状を書いてもらう方法が書いてあるサイトを三つ紹介する(注:一つ目を除き、経済学大学院出願向けではない)。
推薦状のルール (リンク修正)
林文夫東大教授による貴重な情報提供。全ての経済学専攻の教授が同じように推薦状を書くとは限らないが、非常に参考になる。
LSE 留学体験記ページの中ほどに、LSE の学生が良い推薦状を書いてもらうためにどうやって先生に好印象を残そうとするかが書いてある。出口康夫さん(科学哲学専攻)によるページ。
ページの中ほどに、良い推薦状を書いてもらう方法が書いてある。佐々木嘉則さん(語学教育専攻?)によるページ。